ロンドンに限らず、海外に行くといつも怖いのがスリや強盗などの被害。
日本でもスリや強盗はあるけれど、海外とは比べ物にならないくらい平和!
長年ロンドンに住んでいる中で、私も残念ながら被害に遭ったことが。。。
そんな実体験を踏まえてお話しします。
場所
●ロンドン中心地、ゾーン1(時には2)にある観光地
観光で来られる方はおそらくゾーン1と2で過ごすことが多いのでは?
その中でもピカデリーサーカスやオックスフォードサーカス、大英博物館やナショナルギャラリーなど観光客の集まる場所は狙われることも多いです(ってどこの国でも同じか?!)。

●治安の良い街・悪い街はあまり関係なくスリやひったくりは起こる
観光で来る場合、治安の悪い街に宿泊することはあまりないかもしれないけれど、スリやひったくりに関しては治安の良し悪しはあんまり関係がなかったりします。
治安の悪い街ではスリをしてもお金や価値のあるものを持っていない人が多かったりすることもあるので、逆に治安が良くお金を持ってる人がいそうな場所のほうがスリやひったくりに遭う可能性が高かったりするんですよね。
私が実際にスマホのひったくりに遭ったのは、昼間に高級住宅街を歩いている時でした。
手口については下記で詳しく!
●地下鉄やバスなどの公共交通機関
ど定番。
これも時間帯や混み具合に関係なくいつでも起こります。
日本では電車に乗る時などドア横のスペースは人気ですけど、ロンドンの地下鉄では少し危ない場所。
ドア横でスマホをいじってたりすると、ドアが閉まる直前にひったくられて犯人はプラットホームに逃げ自分は電車の中。
この手口はとーーっても多い。
なのでドア横に立つ場合はスマホやかばんはがっちり両手で持つ!
できればスマホは出さない!のが一番。
バスは1階の運転手さんから見える場所がいい、と私がロンドンに来た時に教えられましたが、スリやひったくりに限っては運転手さんから見えていようとあまり関係ないかなぁ。
夜にあまり人のいないバスなんかでは2階には行かず1階にいたほうが安心ではありますが。
バスも電車と同じくドア付近に立たなくちゃいけなくなったときは出来るだけスマホは出さず、しっかりかばんの中かコートの内側ポケットなどに入れておいたほうがいいですよ~。
●カフェやパブ
カフェやパブもちょっと油断するとすぐにすられます。。。
こちらも交通機関同様、ドア付近はより注意です。
スマホをテーブルの上に置きっぱで友達と話し込んだりしてると危ない。
日本では席を確保するために座席にかばんをおいて注文しに行ったりする人もいますが、海外でそれは絶対にダメダメ!!
マフラーやコートを置いて席を離れる人もいるけれど、「なんでこんなものが!?」と思うようなものでも盗む人がいるのがロンドン(海外?)。
席を確保しつつ一人ずつ順番に注文しにいくか、注文が終わってから席を見つけるかにしましょう。
手口いろいろ
●電車・バスにて
電車・バスは先ほども書きましたが、出入り口付近は危険。
それ以外にも、コートの浅めのポケットなんかにスマホやお財布をいれておくと、座ったときに少しポケットから出てる形になったりしますよね。
ハイ、私、それでスマホをやられたことあります。。。
これはバスでの被害です。
地下鉄は混んでいる時や出入り口付近が危険ですが、バスは座席でも危なかったりするんですよね。
なぜならさっき言ったようなポケットから半分出てるスマホやお財布は通路を通っていくときにスッと取ることもできるから(写真下)。

あとマフラーを腕にかけて隠しておいて、そのマフラーの下からスリをする人を見たと友人から聞いたことがあります。
●お店(お会計)にて
イギリスに来て間もないころ、日本のクレジットカードが使えなくなりました。
あれ?イギリスで日本のクレカを使うことはあまりなかったので、限度額に達してるとかではないはず…?
別のお店や時間帯など何度試しても使えないのでクレジットカード会社に連絡してみると、カード詐欺の疑いがあったので止めていた、最近フィリピンに行きましたか?と。(もちろん行ってない)
さっきも言ったように日本のクレカを使うことはあまりなかったので、最後に使ったのはいつだったか、もう数か月前でなかなか思い出せなかったけれど…そうだ、思い出した!!
チャイナタウンでマッサージに行ったときにカード払いをしたのが最後だった!!
私は昔から肩こりや腰痛があって日本に住んでいたときにはちょくちょくマッサージに通っていたので、チャイナタウンでマッサージに行きました。
その時に現金が足りなくて日本のクレカを使ったんですよね。
日常的に使ってるカードだったらどのお店が原因かわからなかっただろうけど、普段使わないカードだからこそ気付いた、チャイナタウンのマッサージ屋め…!!!!
それ以来、チャイナタウンではできるだけカードを使わないようにはしています。
そしてお店でカード払いをする際はカードをどこかに持っていかれないよう、気を付けてくださいね。
レストランなんかで支払いの際、お会計表にカードを置いておくとまれにカードをレジのほうへ持っていくお店があります。
ロンドンではテーブルでお会計が基本なので、普通はカードマシン?なんて言うんだろう、手に持って操作するリモコンみたいなやつ、あれを持ってきてくれて食べていたテーブルでお会計します。
だけど時々カードを持って行ってしまうところがあるので、その時は気を付けてください。
「Can I pay it here? (ここで支払えますか?)」とか
「Sorry, are you going to take my card?(すみません、私のカードを持っていくんですか?)」
なんて言うとカードを持っていかれることを心配しているのが伝わると思います。
実はカードのスキミングを実際にしていた人に会ったことがあります。
イギリスのカレッジに通っていた時のクラスメイトで、どこかのレストランの店長をしていたそのクラスメイトはお小遣い稼ぎのために時々スキミングをしていたらしいです。(怖すぎ!!)
それがやはりカードをレジの裏などに持って行って一瞬でカードマシンのような機械にシュッと通すだけらしいので、目の前でやられていても気づかないほどなのだとか。
でもテーブルでのお会計であれば2つマシンを持っているとさすがに不自然なので気付くかと思います。
カードを自分の見えないところに持っていかれそうになったら絶対に気を付けてください!!
●お店(座席)にて
上記、カフェ・パブでも書きましたが、テーブルの上にスマホや財布を置きっぱなしで話し込むのは非常に危険です!!
4,5人の友人とパブでおしゃべりをしていた時、そのうちの1人のスマホが消えてしまいました。。。
彼女はスマホをテーブルの上に置きっぱにしていたのですが、私たちは4~5人いて誰かが持っていく余地などなかったように思えました。
でもおそらく隣の席の人が私たちのテーブル横をすり抜けていくときにパッと取っていったんだという結論に至りました。
それしか可能性がなかったんです。
テーブルに置いておくだけでなく、かばんを自分の背中側に置いておいて話し込む、なんていうのも危険です。
●路上(繁華街)にて
路上だけに限らず、地下鉄やバス、お店などどこですられても犯人たちは複数でチームプレイをしていて、すった瞬間に仲間に手渡し、また手渡し…とまるでバスケットボールのパスプレイのようにあっという間にどこかへ消えてしまうことが多いらしいです。
もしすった本人を運よく捕まえたとしても、その人はすでに現物を持ってないらしい。
こちらの動画はまさにそんな瞬間を偶然撮影していたもの。
また私の知人の話ですが、オックスフォードストリートを歩いている時に一瞬ぶつかったホームレスにお財布とスマホをすられていたらしいです。
それがスーツの上着の内ポケットに入れていたらしいので、本人も相当驚いていました。
●路上(高級住宅街)にて
上記にあげた高級住宅街でのスマホひったくりは昼間に一人で坂道を下っている時。
とても天気の良い日だったので、散歩しつつ帰ろうかなーなんてスマホを見ながら歩いていると、背後からスーッと近づいてきた自転車が私の手からスマホをひったくり、全速力で坂を下っていきました…(っく~~~今思い出しても悔しいぜ!!)
昼間だったので人もいましたが、観光地ではなく住宅街だったのでまばらにいただけ。
「泥棒!!どーろーぼーーー!!!!!!」と叫びながら200メートルほど追いかけたけれど、坂道を下る自転車は早すぎた。。。
ひったくられた時、スマホは車道とは反対側の手に持っていたのですがそれでもひったくられました。
いや~~~ホント怖かった!(といいつつ、200メートルも追いかけてるけど!!)
まさに下の動画の3分2秒あたりの状況!!
ちなみにこの動画はロンドン警察のもので、あたかもこういったスリをヘリやハイテク技術を駆使して捕まえているような演出がされていますが、私がこのひったくりに遭って通報したときは
「あ~最近増えてるんだよねぇ、まぁあなたのスマホはまず出てこないだろうねぇ~」
とまっっっったくやる気のない対応でした。
だからこんな動画を見ても演出にしか見えん!!!!
イギリスでスマホにストラップを付けてる人はまずいないけれど、ひったくりに遭った後はしばらくストラップをつけて、外でスマホを使うときはしっかりとストラップに手を通しがっちり両手ホールドで使ってました。
今はストラップは使ってないけれど、両手ホールドは基本です!!
そして道を歩きながらスマホを使うときは車道側とは別の手にスマホを持つ、できるだけ車道からは距離を置いたところを歩くのも基本です。
まとめ
●バッグは必ずファスナーなどでしっかり閉められるものを!!
(どんなに可愛いバッグでもファスナーなしのものはあたしゃまず買いません、買えません!!)
●ボディバッグ、サコッシュなど肩からかける系のバッグは背中側に回さず、体の前で持つ
●リュックを持つ場合は特別に注意を払って
●スマホやお財布はコートのポケットやパンツの後ろポケットには入れない
●カードは常に自分の目に見える範囲においておく
●路上でスマホを使うときは両手でがっちりとホールド、壁側に向かうようにする
●万が一、被害に遭ってしまった場合は999へ電話
⇒英語が話せなくても通訳サービスにつないでくれるらしいですが、時間のかかる恐れがあります。(イギリスのサービスって私は全く信用してません!!)
「No English, only Japanese(英語はダメ、日本語だけ)」
「Stolen(盗難)」(Roberry:強盗 や Thief:泥棒 もありますが、発音がやや難しい)
「Pick pocket(スリ)」
「Attacked(襲われた)」
など片言でも自分で頑張ったほうが早いかもしれません。
ただし!!上でも書いたように、通報してもお財布やスマホはまず戻ってこないと覚悟しておいたほうがいいです。人によるかもしれませんが、警察もあまり親身にはなってくれないかも。
⇒もしどうしても自信がないなら日本大使館の24時間緊急連絡先がこちら
+44 (0)20 7465 6565
出発前にスマホに登録しておくといいかもしれません。
(でも個人的には日本大使館も信用できません…。非常時に全然助けてくれませんでした。)
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