今は体調崩したら大変だ。

サイケデリック ロンドン基本生活

昨年より続くロックダウンのおかげで、体調を崩してもなんとなく医者には行きづらい。

 
 
 

実はここ半年くらい、ほぼ毎日めまいがする。
めまいのしている時間自体はそれほど長くないのだが、急にぐらーっ・ぐるぐる~~っとして5分・10分安静にしていないといけない。

ロックダウン当初には、右腕に痺れの出ていたこともあった。
ところどころで「ビビビン!」と強い痺れが出たり、うっすらと長い間痺れていたり。
1月くらいから痺れていて、2か月たっても変わらないので医者へ行ってみようと思っていた矢先のロックダウンだった。
しかたなく放置したところ、夏ごろまでは痺れが続いていたが、いつの間にかなくなっていた。

これまた一時期、毎日胃痛のおさまらないことが数か月続いたが、これもコロナで大変な時期…と思うと我慢してしまい、医者に行かないでいるうちにいつの間にかおさまってしまった。

 
 
 

それが先週末、今まで体験したことのない症状が出てしまった。

リラックスしてネットサーフィンをしていたのだが、なにやら目がチカチカする。
太陽を直接見てしまったかのような、あの強い光?が目を開けていても閉じても出てくる。
あれれ、なんだこれは?
机の上に鏡があったので、これが照明に反射しているせいだろうかと手を伸ばすも、チカチカしているせいで鏡の手前にあった箱を床にぶちまけてしまう。
うわ、何やってるんだ、私…!!
箱の中身を拾おうとするも、目の様子がさらにおかしい。
チカチカはやがて波状に変わり、まるでサイケデリック。
視界も狭まる。
目を閉じても開けても、波の輪が視界の右側にナミナミしている。
こわい。
こわい。
何、これ。
目はあまり見えないが、とにかくググる。
光視症…緑内障…網膜剥離…飛蚊症…どれも違う気がする…。
そしてようやく見つけた、「閃輝暗点(せんきあんてん)」。

まず、視覚障害が起きる。突然、視野の真中あたりに、まるで太陽を直接目にした後の残像のようなキラキラした点が現れる。視界の一部がゆらゆら動きだし、物がゆがんで見えたり、目の前が真っ暗になったり、見えづらくなる。その後、みるみるうちに点は拡大していく。ドーナツ状にキラキラと光るギザギザしたガラス片や、ノコギリのふちのようなもの、あるいはジグザグ光線のような幾何学模様が稲妻のようにチカチカしながらが視界の隅に広がっていく。

wikipediaより

このwikipediaの閃輝暗点のページにある、3つの画像もまさしく私が経験しているものだった。
これだ、これが私に今起こっていることだ!
そう思いつつまだナミナミに圧倒されている。
さらにwikipediaを読み進めると、こんなことが書かれていた。

症状が治まった後、引き続いて片頭痛が始まる場合が多い。頭が割れてしまいそうな激しい片頭痛が3〜4時間続き、強烈な吐き気嘔吐などを伴うことが多い。

閃輝性暗点だけあって、その後に頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞脳動静脈奇形脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性がある。

wikipediaより

この後に頭痛がやってくるんだろうか…?
じわりと脂汗が出てくる。
「頭が割れてしまいそうな激しい片頭痛」という表現が怖すぎる…!!
でも頭痛がない場合は脳循環障害の可能性があるとのこと。
痛み止めを飲んでしまって頭痛があるのかないのか、わからなくなるのは問題だ。
頭が割れそうな片頭痛は怖いけれど、痛み止めは飲まずにとりあえず横になる。
気休め程度だが目のツボを押す。

30分ほどでサイケデリック・ナミナミはなくなった。

しかし。

頭痛がこなーーーーい!!涙

こここ、怖いんですけど…!!
頭が割れそうな頭痛は勘弁してほしいけど、脳の循環障害の方がもっと怖い。
脳梗塞や脳血栓なんてたまったもんじゃない。
そういえば昨年から続くめまいも放置しっぱなし、何か関連があるのだろうか?
閃輝暗点があるのに頭痛がない場合や、何の前触れもなく突然発症した初めての時には一度病院にかかった方がいいとネット上には書いてある。

 
 
 

新型コロナが蔓延してからというもの、まず医者にはほとんど会えない。
なにか問題があれば、電話での問診。
この電話問診にたどり着くまでが長ーーーーい!
かかりつけの医師(GP)に電話しても、なかなか繋がらない。
「あなたの順番は21番目です♡」
なんて自動音声を聞きながら、40分ほど待つ。
ようやく繋がったと思ったら
「医師は今日ここにいない。事前予約は受け付けていないから明日改めて電話を掛けてもらうか、国民保健サービス111へ電話して。」
とのこと。
国民保健サービス111とは、緊急ではないが、かかりつけ医師の時間外の場合などにアドバイスをもらえる、24時間対応の番号のこと。
コロナ禍が始まってからというもの、私のかかりつけ医師は当日予約しかできなくなってしまった。
開院とともに始まる熾烈な電話競争を勝ち残ったものだけが、医師と電話で話すことができる。(医師と面会なんて相当な症状じゃないとできない!)

 
 
 

翌日、クリニックの開く朝8時半になった瞬間に電話を掛けたが、昨日のような順番待ちの自動案内すら流れない。
何度も挑戦するが切れてしまうので、仕方なく111へ電話してみることに。

111では自動応答の長ーい質問攻め。
「あなたの住んでいる最寄り駅か郵便番号は?」
「あなたの年齢は?あなたは5歳以下か?」
「コロナに関する質問か?」
「現在、止まらない咳や発熱はあるか?」
「あなたは体調の悪い本人か?」
「かかりつけの医師がいるか?」
「処方箋はこの番号じゃダメだけど、処方箋のことじゃないよね?」
「111オンラインっていうのもあるから、そっちも使ってね?」
などなど、全ての質問を終えた?ところで…ブチッ、ツー…ツー…ツー…

はぁ!?切れたんですけど!?怒

腹立つ~~~~~!!
も、いい!!
111オンラインってやつ、行ってみようじゃないの。

…使えねーーーー!!!!

居住地区の郵便番号、年齢などを入力した後に症状を入力する画面が出てくるのだが…「閃輝暗点」と英語で入れてみても新型コロナのことしか出てこない。
「視界 おかしい」と入力してみると出てくるのは「ほこりや砂が目に入った」「目のケガ」など…これまたちがーーーう!!

「正しい検索結果がない」をクリックすると、より深刻な症状を簡易判断するページへと導かれる。
ここでの最初の質問は「呼吸がない、または呼吸困難に陥っている」…そんな状況ならオンラインでのらりくらりしてないんですけど!怒
こっちのページは深刻過ぎて参考にならない!

仕方ないから再度111へ電話を掛けてみる。
長ーーーい質問攻めの後の…ブチッ!ツー…ツー…ツー…

2度目っっ!!

うあ゛~~~~~~~~~~~~~!!
かかりつけ医師は予約を受け付けない or 電話が繋がらない。
国民保健サービスも時間取るだけ取って繋がらない。
んも~~~、どうすりゃいいの!?

 
 
 

翌日、あらためてかかりつけ医師に電話。
ようやく受付へ繋がったけれど、何の用件だと横柄な態度。

健康に問題があるから掛けてるに決まってるだろ!!

なぜだかわからないが、この国の医療関係の受付で、親切な人に出会ったことはほぼない。
そんなに嫌ならこの仕事辞めろよ!と言いたくなるような人が多数。
ケガや病気ですでに苦しい思いをしている人たち相手なのに、どうしてこういった受付を雇うのかと雇用者にも疑問を感じる。
そんな横柄な受付に「閃輝暗点」という言葉を出すと、なにやら深刻っぽいな?と
「こちらの医師から1時間以内に折り返し電話する」
との回答。
はぁ…やっと…!!!!

医師からの折り返し電話で問診してもらい、とりあえず血液検査をすることになったが…長い道のりだった。

 
 
 

こちらの記事でチラッと書いたけれど、私の相方の具合が悪くなった時も大変だった。
かかりつけ医師の時間外だったので、国民保健サービス111に電話するも、混みあっているとのことで30分以上待つ。
ようやく繋がったものの、相手は医師ではなく単なるオペレーター。
こちらの症状を伝えると、後ほど1時間以内に医師から折り返しの電話が来るとのこと。
1時間半ほどして医師からの電話。
あらためて症状を説明すると、状態を確認するためビデオ電話に切り替えられる。
どうにもよろしくないらしく、車の運転はできるかと尋ねられる。
残念ながら私も相方も、運転免許自体、持っていない。
そこで救急車を手配してくれることに。
救急車が必要なほど緊急事態だとは思ってもみなかった。
症状が出始めてから医師との会話に至るまで、すでに3時間ほど経過していた。

医師との電話から1時間以上経って、ようやく救急車が到着した。
20代と見られる、若い救急隊員2人がやってきたが、なかなか乱雑。
心拍数などのチェックをしている時に1人の片足(土足)がベッドに。
え、ベッドに土足って…いくらなんでもひどくない?
でも相方の一大事、そんなことを言っている場合ではない。

相方が病院へ運ばれることになった。
何が問題なのか、現時点では何も知らされていない。
私も付き添えるのか?
そう尋ねると、ここでも救急隊員に車の有無を聞かれる。
車があれば救急車の後についてきて病院の駐車場で待つことも可能だが、ないなら自宅待機するべきだと。
病院の中へは患者しか入れない。
その日は雨のそぼ降る寒い日だったが、自分の車がないなら病院の外で待つしかないと言われた。
しかもこれから何時間かかるかわからない。
自分たちは自宅待機を勧める、と。

仕方なく自宅待機することになったが、病名・病状もわからない、付き添いもできない、病院で何をするのかもわからない。
結局、相方は6時間後に帰宅した。
幸いなことに大事には至らなかったが、自宅で待っている間は生きた心地がしなかった。
もしこれが大事だった場合、そのまま病院に入院⇒コロナ禍のため二度と会えぬまま帰らぬ人になるケースだってあるのだ。

これがイギリスで体調を崩した場合の現状だ。
長期にわたるロックダウンで運動不足になっているのはもちろんのこと、イギリスの長くて暗くて寒い冬のせいで精神的に鬱っぽくなっている人も多いと聞く。
でも今は体調を崩さないに限る。
どうかイギリス在住のみなさん、健康にはくれぐれもご注意を。
早く普通の日々が戻りますように。

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