イギリス生活で見えた日本の外国人優遇政策の歪み

Voting 希海のぼやき雑記

今週末は参議院選挙です。
イギリスでの投票は先週末までだったので大使館へ行ってきました。

イギリスに来てから、日本に住んでいただけではわからないこともだいぶ見えるようになりました。
そしてイギリスで”外国人”として生活している私は、海外で暮らすことの大変さを痛感しています。
だから日本の”外国人優遇”政策にはどうしても納得がいきません。
日本では、多くのことが歪んでいます。
日本人が苦しんでいるのに、外国人を保護し日本人から徴収した税金を外国人にばらまく現状に、強い違和感を覚えています。

 

学費・保険制度の違い:イギリスは公平、日本は逆差別?

イギリスの大学の学費は、イギリス人と外国人留学生で大きく異なります。
現在、イギリス人は約185万円/年ですが、外国人留学生は最低270万円以上かかります。
今でこそイギリス人もそこそこ学費を支払いますが、以前はこの差は3倍ほどあったように記憶しています。
そして学生ビザを取る際には、イギリス政府に健康保険を支払わなければなりません。
一方、日本では3か月の滞在資格があれば、観光客であっても健康保険に“タダ乗り”できてしまう。これは大きな違いです。

こちらの記事はイギリスの保険料について
【ワーホリ・学生・駐在】海外保険に入るべきか?


またイギリスの学生ローンも、日本とは大きく異なります。
イギリスの学生ローンは、卒業してからも収入がある程度に達するまでは返済が始まりません。
無職や低収入の場合は支払い義務がなく、返済が始まっても月々数千円程度。
そして借りた学費の全額を支払えなかったとしても、60歳になると返済免除になります。

それに比べて日本政府の”国費外国人留学生制度”は信じられません。
選ばれた外国人は学費全額免除、生活費(月14~17万円)、航空券、家賃・交通費まで支給…書いていて泣きたくなります。
どこの国が他国の学生にこれほどの支援をするでしょうか?
日本政府や各国政府から派遣された優秀な留学生に会ったことはありますが、イギリス政府に援助してもらってるなんていう留学生には会ったことがありません。
全額、日本人の税金から支払われて。
留学生たちはタダで学び、卒業後は自国に帰り、自国のために働く。
…頭おかしすぎませんか?
何のための制度なのか、意義が全くわかりません。

 

生活保護と外国人:イギリスにも問題はあるが…

イギリスにも、外国人による生活保護受給の問題はあります。
子どもの数によって受給額が変わるため、移民の大家族が豪邸に住んでいるという話も聞きます。

少し前までイギリスはEUに属していたので、比較的貧しい東欧諸国からの移民が生活保護を受給しているという話もよく聞きます。
また、大英帝国時代の名残で、英連邦(カナダ・オーストラリア・アフリカ・カリブなど)の出身者が永住権を取得しやすく、中東・南米からの難民も多いです。
1人がビザを取得すると、家族や親戚を呼び寄せて“連携プレー”で手当を受けるケースもあります。
こうした事例がイギリスのEU離脱の一因になったのは確かです。
とはいえ、日本で発覚した「来日翌日に50人が生活保護申請」「日本に住んでいないのに出産手当を申請」といった事例は、イギリスでは聞いたことがありません。

 

消費税の“ウソ”:VATと日本の消費税は別物

日本のメディアは
「諸外国と比較すると日本の消費税率はまだ低い」
と紹介しがちですが、日本で”イギリスの消費税”として紹介されているのは正しくはVAT、Value Added Taxの略で付加価値税というものなんです。
VATはすべての商品に一律で課されるものではなく、外食をしたり旅行に行ったり…という”ちょっとした贅沢”をする時に課されます。
スーパーの基本的な食材にはVATは課されません。(でもお菓子類などは”贅沢”になるので課されます)
子供服や本・新聞、薬などにも課されません。
自炊をして慎ましく生きていく分にはVATはほとんどかかりません。
そう、貧しい人たちの負担にはならないんです。

 

イギリスの“税金還付”に驚き

税金といえば、イギリスに来て驚いたのは支払いすぎた所得税をこちらから申請しなくても税務署側で計算して還付してくれることです。
イギリスに来て2年目のある日、突然銀行の小切手が送られてきました。
まだイギリス初心者ですから、所得税だのなんだのがわかるレベルではなく還付申請なんてしていませんでした。
私は感激しましたよ、日本との違いに!!
日本では税金は一度支払ったら最後、こちらから申請しない限り還付なんて絶対にありえないじゃないですか。
だけど税務署側で計算して、こちらから申請しなくても還付してくれるなんて!!
私、日本が好きです。日本人も大好きです。
でも日本政府は本当にS**Tです。
巻き上げるだけ巻き上げて、国民に還元しないんですから。
全国民から10%の消費税を巻き上げて、さらに過払いも申請しない限り還付しない。
その税金を何に使ってるんだ!!!!

 

外国人優遇に疑問を呈するのは「排外的」とは違う

少子化が進む日本で外国人は必要です。
人口をキープできればいいですが、高齢者が多く若年層が少ないとなると国を回していけません。
だからただ単に”外国人は悪!排除せよ!!”というのは少し違うと思います。
ヤフコメなんかを見ても、ただただ外国人を排除したいという人はあまりおらず、日本人に苦を強いて外国人優遇することに疑問を呈する意見が多数のように見えます。

イギリスに来て私が感じたのは、日本人はむしろオープンな国民性だということ。
「日本は島国だから閉鎖的」なんていうのは日本を全然知らない人の意見。
日本の食べ物を見てください。
いろんな国の美味しいところを取り入れて、アレンジして、自分のものにしていくのが日本。
多くの国は食べ物に関してめっちゃ閉鎖的ですよ~。
また私はヨーロッパ人のパートナーと日本のテレビをよく観ますが、パートナーは日本のテレビに多くのマイノリティ – 例えばジローラモやボビーなどの外国人、マツコやIKKOのような性的マイノリティ – が出演していることに最初は驚いていました。
※そんなパートナー、日本語がわからないくせに時々「どんだけ~~」とIKKOさんの真似をします…。
確かに日本人は英語に対してアレルギーはあります、でも日本人の精神は諸外国に比べてずっとオープンです。
中には外国人を徹底的に排除したい、という過激派もいるかもしれませんが、多くの日本人はそうではないと信じています。
どうか”排外的”という言葉に罪悪感を感じないでください。

 

技能実習生制度も再考を

外国人技能実習生として来日した人たちの中には失踪してしまう人もいると聞きますが、反面、安い賃金で過酷な労働を強いられている人もいると聞きます。
現在、失踪者は年間約1万人。
失踪なんかは厳しく取り締まれよ!と思いますが、過酷な労働を強いられている人々に対しては日本人として恥ずかしく思います。
正直、技能実習生なんて制度は廃止すればいいのにと思います。
日本が”安い”国になってしまった今、マナーの悪い外国人観光客を抑制することは難しいです。
ならばせめて在留資格を与える外国人はそれなりのスキルやそれなりの資金を持った人に限定すべきなのではないかと。
申し訳ないけど、日本は途上国の方々を教育できるような余裕はなくなってしまいました。
マナーの悪い外国人がいたり失踪実習生が犯罪に走るようであれば、そういったリスクの少ない人 – 高水準の教育を受け、金銭的余裕のある人 – に在留資格を限定するのは当たり前だと思います。

※技能実習生がビザを申請する際に、日本で生活していけるだけの資金が銀行口座にあることを示す”資金証明”が必要なのかGoogle検索したところ、トップにAIからの回答で「資金証明が必要」と出てきましたが、日本政府のHPでは資金証明は必要なしとされていました。
AIの回答を鵜呑みにしてしまうのは怖いですね!!

 

最後に

日本の外国人政策については、思うところが本当にたくさんありますが、今回は参院選前にこの文章を公開したいと思い、乱筆乱文ながらアップします。
ちなみに、私は「宗教アレルギー」があるので、某公〇党はもちろんのこと、某参〇党にも投票していません(笑)

さすがに今回は投票率も高くなりそうな予感がしています。
日本の将来が明るいものになりますように!!!!

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