今週、大麻取締法違反で俳優の伊勢谷友介さんが逮捕されました。
連日この報道がなされる中、過去に薬物で逮捕された著名人を列挙している記事を読み、驚いてしまいました。
まだ記憶に新しいピエール瀧さんや、今や少し懐かしい酒井法子さんの件もその記事中にあったのですが、ピエールさんはコカイン、のりピーは覚せい剤を使用していたのです。
私は薬物にはあまり関わりたくありません。
しかし「大麻」と「麻薬および覚せい剤」は別物というイメージを持っています。
日本人からすると驚いてしまうかもしれませんが、毎日マリファナ(大麻)を吸っているような人でも
「コカインやヘロインなんてとんでもない!人生が終わる!!」
と言っていたりします。
日本では大麻・(コカインやヘロインなどの)麻薬・覚せい剤などがどれも一緒くたに報道されているので、一度逮捕されて報道されるとどの人も同じ、薬物中毒に見えてしまいます。
記事中のリストを見ると、2016年に逮捕された高樹沙耶さん、2019年に逮捕された田口淳之介さん・小嶺麗奈さんなどは伊勢谷さんと同じく大麻のみの使用ですが、ピエールさんやのりピーと同等に扱われているように見えます。
海外でソフトドラッグとして扱われている大麻と、ハードドラッグとして扱われている麻薬・覚せい剤は別物だと思います。
これらを同レベルで報道することは、やめるべきだと私は思います。
渡英する前に私がイギリスに持っていたイメージは「トレインスポッティング(映画)」でした。
今となっては、それはイギリスだけではないとわかるのですが…。
大麻が合法の国もありますが、イギリスでは違法です。
しかしこちらでは大麻を一度も吸ったことがないという人は少ない気がします。
真面目な人でも「経験として」「若気の至りで」1度くらいは試したことがあったりします。
大麻の使用は日本でいう未成年者の飲酒・喫煙と似たような感じです。
日本で未成年者の飲酒・喫煙は違法。
しかし「実は未成年の時に1度お酒を飲んだことがあるんだ」なんて告白されても驚きませんよね。
未成年者が飲酒・喫煙していても警察も逮捕しないし、通報する人もほぼいません。(注意する人はいるかもしれませんが。)
海外での大麻使用はそれと似たイメージです。
私はこれまでロンドンに住んでいる中で、フラットメイト(同居人)やご近所さんで大麻を吸う人が全くいない環境にいたことはありません。
これは私がいつもスラム街に住んでるからというわけではありません!!(失礼な!!笑)
実際に今住んでいる地域にはけっこうな豪邸が立ち並んでいて治安もいいです。
しかしご近所さんの誰かが大麻を吸っているニオイが漂ってくることが時々あります。
睡眠障害があるために医者から大麻を処方され吸っているというスペイン人にも何人か会ったことがあります。
イギリスで医療用大麻が処方されることはかなり稀らしいですが、スペインではよく聞く話だそうです。
…こんなことを書いていたら、テレビで「大麻が合法化されている国」の1つとしてスペインの名前が挙がっていました。
ヨーロッパで大麻が合法の国と言えば、いつも挙げられるのがオランダ。
スペインでも合法だとは知らなかった!?と、さっそくスペイン人の友人に聞いてみました。
個人的嗜好品として大麻の使用は合法なの?
うん、合法だよ。確か2株まで栽培できるはずだよ。
じゃあスペイン人はオランダに行かなくても大麻が吸えるのね?
いやいや、オランダとは全然レベルが違うよ!
スペインでは道端じゃ吸えないし。
オランダだって道端では吸えないでしょ…。(確か「コーヒーショップ」でしか吸えないはず!)
オランダとスペインの何が違うの?
大麻を売るのは違法なんだよ!(オランダでも免許がなけりゃ売れないでしょ…。)
でも大麻の種を買うことはできる。
インド産だったり南米産だったり、自分の好きな大麻の種を買って、自分で育てて吸うのは合法。
ただし大麻を育てるのも吸うのも、人目につかないところじゃないといけないんだ。
だけど道端で吸っていたとしてもそれだけで逮捕されるとは思えないな。
道端で吸っているところを警察につかまって、家宅捜索されて規定以上の量を持っていたりしたら逮捕されるかもしれないけどね。
いやはや。
大麻合法といえば(ヨーロッパでは)オランダ!のイメージしかなかったので、スペインでも大麻が合法とは驚きました。
こうして書いていると大麻は大したことないよとアピールしているようですが、私は自分の身近な人に吸っていてほしくはないです。
なぜなら日常的に大麻を吸う人は猜疑心や強迫観念が強い気がするからです。
これは私の個人的経験からの話ですが、大麻を毎日吸っている人はとても疑り深いことが多いです。
全ての大麻常習者がそうというわけではありませんが、重箱の隅をつつくような小さな出来事を持ち出して、とことん疑って苦しんでる人を何人も見ました。
彼らは普通に考えたらありえないようなことを疑います。
時間をかけて説明しても、証拠を見せても、信じてくれません。
以前、大麻を常習していたという人からこんな話を聞いたことがあります。
毎日大麻を吸っていたけど、一度やめてみた時に自分がいかに病的にすべての物事や人を疑っていたかに気付いた。気のせいかと思ってまた吸い始めたけれど、やはり全てを疑ってしまう。だからきっぱりやめたんだ。
大麻好きの人は「健康に害はない」「中毒性はない」などとよく言いますが、私は大麻を常習する知人・友人や同僚、フラットメイトなどから猜疑心や強迫観念の強さを実体験として経験しています。
科学的根拠や法律がどうこうではなく、これは私の経験から、嫌な思いをしながらも学んだことです。
また身近だった友人の弟が毎日大麻を何本も吸う人で、目はうつろで会話していてもぼわーっと集中できず、そんな状態ではもちろん定職に就くこともできず、ご家族はずっと悩んでらっしゃいました。
彼が大麻を常習していたのは7~8年かと思います。
それ以前の写真を見せてもらったことがありますが、写真からでも顔つきがまったくの別人で、思わず「これは誰?」と聞いてしまったほどです。
常習前の彼はなかなかのイケメンでした。
毎日吸っている人でも、1~2本であれば彼のように目がうつろで会話が出来なくなることはないと思います。
その弟はチャンスがあれば他のドラッグなども使っていたと思いますが、なにせお金のない彼は大麻がメイン(他のドラッグは値段が高い)だったらしいです。
その彼がついに大麻をやめ、やめてから半年した時に会う機会があったのですが…まともな会話ができないのは変わっていませんでした。
残念ですが、彼はもう戻れないんだなと思いました。
だからもしいつか大麻が合法になったとしても、身近な人が常習するのは嫌です。
タバコは合法ですが、タバコ嫌いの人はたくさんいますよね。
お酒も合法だけれど、アル中の人は嫌ですよね。
それと同じです。
長くなったので、続きは②で。
②ではハードドラッグの麻薬について書く予定です。
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