宗教アレルギー②

monk and temple

私は宗教やカルト団体などとは特に関係のない人生を送ってきました。

高校の廊下で挨拶する程度の顔見知りや、大学の(それほどお世話になったわけではない)助手の先生から突然電話が掛かってきて、おそらく「カルト団体(新興宗教)の勧誘だったんだろうな~」くらいの経験はあります。

私が高校生の頃は生徒名簿が配られていて、保護者名や住所・電話番号がしっかり明記されていたんですよね。こわ! 

 
 
 

そんな私ですが、イギリスに来た当初、一応気を付けていたのは「Oh my God!」というフレーズです。

三大宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)を信仰する人たちにとって、「神様」は唯一の絶対神。

仏教やヒンズー教、神道のように「神様」が何人もいるような宗教は、宗教とみなされないこともあると何かで読みました。

だから三大宗教を信仰していない人間が「Oh my God!」というフレーズを使うのを良しと思わない人もいる、と。

そのため私は今でも「God」という単語は避けて、「Oh my goodness!」や「Oh my gosh!」「Oh my days!」などを使います。(いずれも意味は「Oh my God!」と同じようなもの。)

 
 
 
一般的日本人の私にとって、宗教は身近ではありませんでした。

でもロンドンにはいるんです、信心深い人がたくさん。

その中でも、この2人には愕然としました。

 
 
 

10年以上前の話ですが、ある時、ペルー人の友達とカフェでお茶をしていると、その子が通りかかった数名の女性たちを見て焦り始めました。

友達は結局女性たちに見つかってしまい、母国語で挨拶を交わしていました。

友達の焦り具合が尋常じゃなかったのが気になり、その女性たちが去ってからあの女性たちがなんの知り合いなのか尋ねました。

友達はしどろもどろで訳の分からないことを言っていましたが、結局こう言ってきました。

「時々、話をしに行くのよ!今日、あなたと会う前に少し時間があって、彼女たちが近くで会合を開いてたから参加した」

「これは怪しいものじゃない、あの人たちは悪い人たちじゃないのよ」

「確かこれ、日本発祥だったんじゃないかしら」

意味がわからないけど、なんか怪しい。

でもなんにせよ、その怪しいものが日本発祥とは!?

なんなの、それ!?と名前を問いただすと、SEICHONOIEと書かれたパンフレットを見せてきました。

実は当時、私はセイチョーノイエという団体を知りませんでした。

でも気になって家で調べてみると。

生長の家というカルト団体(新興宗教)ではありませんか!!涙

ウィキペディアには南米で盛んと書かれていました。

その友達が入信しかけていたのか、信者だったのか、よくわかりませんが、その友達とは(新興宗教とは全く関係のない部分で)性格が合わず、今は連絡を取っていません。

でもまさか海を越えてイギリスで日本の新興宗教に出会うなんて。

イギリスで生長の家がどんな活動をしているのかは知りませんが、日本の新興宗教ということを否定したいけど否定できない、恥ずかしさと罪悪感の入り混じった気持ちになったことを覚えています。

 
 
 
そして現在のパートナーに出会う前の話ですが、私は基本的に在宅勤務で人と出会うことがありませんでした。

ようやく最近、日本でもマッチングアプリが市民権を得るようになってきましたが(それともまだ「出会い系」というイメージが払拭できないものでしょうか?)、イギリスでは日本より何年も前から一般的で、私の周りでも結構な数の成功例がありました。

マッチングアプリには、もちろんヤリモクの人もたくさんいますが、真剣なお付き合いを求めている人もいます。

私はリアルの友達しかいないSNSにすら自分の写真を投稿しないタイプなので、マッチングアプリで顔出しなんてぜぇぇったいに避けたいところですが、あまりにも出会いがなさすぎて「背に腹は代えられぬ(?!)」と登録していたことがあります。

 
 
 

ある時、年の近いイギリス人男性とマッチしました。

何人かとメッセージをやり取りしていると、ただ遊び相手を探している人なのか、真剣な出会いを求めている人なのか、会わなくともメッセージだけで結構判断できるものだと知りました。

そんな中、このイギリス人男性はなかなか真面目な印象。

文字だけのやり取りではちょっとした誤解があったりしますが、彼はそういったことにきちんと向き合って話してくれる、誠実な人でした。

実際に彼と会ってみるまで、数週間ほどメッセージのやり取りを毎日していたと思います。

ちょっとよくわからない点もありましたが、それを差し引いてもおおむね好印象。

ロンドンの繁華街で会うことになりました。

 
 
 
実際に会ってみると、服装は私好みではなかったものの、メールで感じた人柄の良さがにじみ出てる男性でした。

マッチングアプリで実際に会ってみると、写真とは全然違う人が来たというのはよく聞きますが、急に家に来ようとしたり、襲われそうになったりという話を聞くこともあります。

でも彼はそんなことは一切なし!

とても紳士的で優しく、色々なことに気が付く人で、話も合って、もっと一緒にいたいと感じたほど。

ただ実際に彼に会いはしましたが、まだ連絡先の交換はしていませんでした。

会ってみて何か違った場合、連絡先を教えたくないので(笑)アプリのやり取りで待ち合わせしていたんです。

実際に会ってみてとても感じが良く、連絡先を交換してもいいと思っていたのですが。

紳士的な彼に「どう?連絡先を教える気になった?」と聞かれた時に、冗談で「どうだろうなー?」なんて返してるうちに、奇声を発してる通行人がいたりしてそちらに気を取られ、なんだか機会を失ってしまいました。

その時は絶対に二度目も会うつもりだったし、連絡先を交換してもいいと思っていたのにそうならなかった。

後から思えばそれが運命だったのかなとも思いました。

 
 
 
彼と実際に会う前、メッセージのやり取りをしていた時に驚いたことがありました。

イギリス人の彼ですが、数年前に仏教に改宗したというのです。

こちらでも禅の心や瞑想というのは人気があります。

だから珍しいとは思いつつ、そういった経路で仏教徒になったのかな~?くらいに思っていました。

またメッセージを毎日やり取りする中で、お互いに今日は何をした、なんて話をしていたのですが、ある日の彼は「友達の家で一緒に読経した」と言ってきました。

これには少し驚きました。

私たち日本人にとって仏教は身近な宗教ではありますが、友達の家に行って読経する人なんて…聞いたことがない。

でも数年前に改宗したって言ってるし、なんとなく風習として仏教に関わっている日本人よりも最近始めた彼の方が熱心なのかもしれないな~、なんて思っていました。

彼はどうして仏教に改宗したのか、会った時に説明するよと言って、実際に会った時にその経緯を詳細に教えてくれました。 

 
 
 

7~8年前に人生ですごく辛い時期があった。

結婚するつもりだった女性と別れ、仕事もうまくいかず、そんな中で父親が逝去。

人生のどん底にいた時に、大学時代の女友達に読経を勧められた。

とにかく100日続けてみて、それで何も変わらなかったらやめればいい、でも自分はこれで救われた。

そう女友達は言った。

失うものは何もないと、その女友達の勧めに従って読経を始めた彼。

100日を終えてみると、自分の気持ちがすっかり楽になっていたことに気付く。

そしてこれからも続けていきたい、と仏教に改宗。

 
 
 

改宗してから、お寺の近くへ引っ越したとまで言っていました。

そして驚いたことに、その仏教は日本の仏教だと彼は言い始めました。

ロンドンでインド系やヒマラヤ仏教っぽい建物を見かけたことはありましたが、日本のお寺がロンドンにあるなんて聞いたことがなかったのでとても驚きました。

「ロンドンにある日本のお寺なんて聞いたことないよ!」と半信半疑で聞いてみると、「いや、日本のだよ、ニチレンは日本の仏教でしょう?」と。

ニチレン…日蓮!

確かに日蓮は日本のお坊さん。

察しのいい方はもうお気づきかもしれませんが、私はそれでもまだ気づいていませんでした…。

 
 
 
実際に会って、改宗の経緯に関する説明は結構な長尺でした。

彼がとても良い人で話も楽しかったのは覚えてるけれど、彼と仏教以外でどんな話をしたのか、時間が経った今は全然覚えていません。

彼と会った翌日、彼の言っていた「日本のお寺」をなんとなく思い出しました。

そのお寺の近くにわざわざ引っ越したとも言ってたなー。。。

彼の家の住所はもちろん知りませんでしたが、最寄り駅は知っていました。

なんとなーく気になって、彼の駅付近のお寺をグーグルマップで検索してみました。

 
 
 

あああぁぁ・・・・!!!!!

彼の入信した「仏教」は「SGI」、「創価学会インターナショナル」でした…!!!!

そりゃ知らないはずだわ、そうりゃそうだよ、日本のお寺がロンドンにあったらおかしいもの…!!!!

身近に学会員の方がいないので、「学会員は信者の前を走り去る」など都市伝説レベルの話しかしらなかったのですが…そっか、学会員の方は読経するんですね…?

ぁぁぁ、でもめっちゃ良い人だった…!!ジェントルマンだった…!!

穏やかで大人な感じのする男性で…もう一度会いたいと思ってたのに…!!

でも真剣なお付き合いを考えていた私にとって、彼が学会員というのは致命的でした。

結婚して子供なんかできたら、子どもも学会員にさせられちゃうんでしょうね。。。

この時です、「チャンスがあったのに連絡先を交換しなかった…これが運命だったのかも」と思ったのは。

ただとても誠実な人だったのでさすがに突然姿を消すのは申し訳ないと思い、自分なりに誠意を込めて私が抱く創価学会のイメージ、学会員との将来は考えられないことなどをアプリ上のメッセージで説明し、4~5時間待っておそらく読んだだろうと思われる頃に彼とのマッチングをそっと消しました。

 
 
 
創価学会は私にとっては身近ではないものの、出版・新聞社や学校、政党を持つ大きな団体なので、こうして書くのは少し怖いです。

最近では強制的な勧誘などもなくなり、以前と比べて悪いイメージも払拭されつつあるとも聞きます。

でもやはり一般的日本人の私からすると、出来るだけ関わりたくありません。

実を言うとマッチングアプリの紳士さんに出会った時には、既に少し宗教アレルギーが発症しかけていました。

宗教アレルギー発症のきっかけはまた次回

コメント