少し前になりますが、パブで隣にアメリカ人女性とイギリス人男性が座っていて、突然女性が
「そうだ!あなたはどう思う!?」
と私に話を振ってきました。
いやいや、話は聞いてなかったよ、何の話?なんて言ってるうちにその女性が
「あなた、なに人?」
と聞いてきたので、日本人だと告げると彼女のテンションが上がりました。
「日本人!オ~~!!日本文化は素晴らしい!!」
彼女は以前、韓国に1年間住んでいたことがあるらしく、その滞在中に広島を訪れたことがあるとのことでした。
東京・大阪・京都など外国人観光客が行きそうな場所は未訪で広島のみ。
広島を避けるアメリカ人も多いと聞くので、珍しい方かもしれません。
広島で出会った人のことなどを話しながら、いかにこの広島訪問が彼女にとって素晴らしい経験であったかをかなり興奮気味で話してくれました。
しかし突然彼女がこう言いました。
「あなたたち、大きなネメシスがいるわよ。」
ネメシスとは:
1. 〈文〉歯が立たない[かなわない]敵
2. 〈文〉元凶{げんきょう}、悪の根源{こんげん}
3. 〈文〉〔破滅{はめつ}をもたらす〕当然{とうぜん}の報復{ほうふく}、因果応報{いんが おうほう}
4. 〈文〉報復{ほうふく}する人
(アルク英辞郎より)
彼女が言っていたのは韓国人のことでした。
1~3の意味ではなく、おそらく4の意味でしょう。
彼女の話によると、韓国では学校で憎悪(ヘイト)教育がなされていて、小さな子供ですら日本人を憎んでいる、と。
う~ん、そうね。知ってますよ。
日本にいたころ、中国人のお友達がいました。
お医者さんの夫婦で、2人には双子の男の子がいたけれど、故郷の両親に預けて日本で働いていました。
ある日、友人が夏休みに日本へ遊びにいらっしゃいと双子に言うと、2人は拒絶したと言います。
友人が言うには、学校でいかに日本人が野蛮で極悪非道かと教えられ、日本には絶対に行きたくないと言っているとのことでした。
当時、双子ちゃんは9歳。
しばらく会っていない両親に会える喜びよりも、日本へ行く嫌悪感の方が勝った、ということですよね。
それを聞いたときはとても衝撃的でした。
しかし、そのときに思いました。
小さな子供のうちからそうやって教えられ続けていれば、それは彼らにとって真実となる。
例えば。
全く次元は違いますが、霊柩車を見たら親指を隠さないと親の死に目に会えない、なんて迷信がありますよね。
そう、これは迷信。
なんの根拠もない迷信。
だけど隠しちゃったりしませんか?なんとなく。
地域に関係なく、多くの人が共感できそうな例を考えたらこんな次元の低いものになってしまいましたが、根本は似てると思うんです。
小さな頃から学校の授業で先生に教えられ、テレビでもじゃんじゃんやっていたら、きっとそれが真実だと思ってしまいますよね。
特にネット規制のかかっている中国では。
真実ではないと頭ではわかっている迷信でさえ、なんとなく気になって従ってしまうんですもの。
そうなると彼らが日本を憎むのは当たり前。
余談が長くなりましたが、韓国でも同じだと思います。
アメリカ人女性が言っていたのは、
韓国では小さな子供に憎悪(ヘイト)教育をして、それを持続させている。
憎悪は何も良い未来・結果を生まない。
日本ではそんな教育をしていない。
韓国では皆が一点集中型で排他的。
とにかく何でも韓国が一番。
韓国は半島だから他を知らずに来たのではないか。
それに比べて、日本人はオープンで他国の文化を取り入れ、自らの文化と融合させている。
個人主義でそれぞれが好きなものを追及している。
韓国の現在の繁栄は付け焼き刃のようなもの。
だからこそ日本を恐れている。
ということでした。
私の意見としては、半島だから他を知らずに来たのではなく、韓国の歴史は支配され続けた歴史だからこそ排他的。
半島だから他を知らない、というなら、日本は島国ですもの。
それなら日本の方が排他的なはずですよね。
(と言うと、彼女は「オォ・・・ッ!!」と開眼。笑)
ちなみに個人的な意見としては、「支配され続けた」というのは日本にではなく、大部分は中国(漢民族)に、です。
そして確かに日本では憎悪教育はなされていない。
それがなされていたら、私たちはアメリカ人を憎んでいるでしょう。
(と言うと、彼女は「そうなの!日本人はアメリカ人を憎むのではなく、戦争を、核兵器を悪いものとして受け止めている!それも素晴らしい!」と熱弁をふるっていました。)
また、アメリカ人から「日本人は個人主義」と言われたことが興味深かったです。
「日本人はオープンで他国の文化を取り入れ・・・」のくだりは私も同意。
”日本人はおとなしくて、いつも日本人同士でつるんでて、何を考えてるかわからない”
なんて言う外国人には、私も同じようなことを言うんです。
外国人、特に西洋人はオープンなイメージがありますよね。
だけどそれは誰とでも話したりするようなフレンドリーさなどで、誰とでも話すからと言って、その相手の文化も受け入れるという事ではありません。
日本食が世界文化遺産となり、海外で日本食ブームなんて言われてたりしますが、まだまだお寿司が食べられないという外国人はたくさんいます。
日本のように各国料理を日常的に食べる国というのは、先進国の中でも実はあまりないと思います。
日本人はまず異文化を試してみる勇気があり、それが良いものであればたとえ自分たちにとって慣れないものであっても取り入れていく。
本当にオープンだと思います。
話を戻しますと、日本人がオープンというのには同意ですが、個人主義、というのは新鮮でした。
言っても彼女は日本に住んでいたわけではなく訪れただけですので、見えない部分も多々あるでしょう。(しかし相当日本に興味があるらしく、色々と本を読んでいるようでした。)
しかしもしかすると個人が各々の興味を追及してる、というのは合っているかもしれません。
ファッション1つ取ってみても、コンサバ・ゴスロリ・ギャル・ストリート・モード・パンクなど色々ありますよね。
私の個人的意見としては、これからの時代、あまり大きなトレンドというものは生まれないんじゃないかと思っているんです。
インターネットのおかげで、色々な情報が手に入るようになりました。
情報がなく、1つのトレンドを皆が追いかける時代は終わり、それぞれが好きなものを見、好きなものを聴き、好きなものを着る時代。
需要が細分化されていくので、商品やサービスに独自の付加価値をつけ他と差別化していかなくてはいけない時代。
そういった意味では、確かに日本は個人主義の先端をいっているのかもしれません。
ファッションだけではなく、日本ではサービスも海外では見られないユニークなものがたくさんありますから。
もしもこのアメリカ人女性が日本に住んだとしたら、それはそれで嫌なところが見えて今のように手放しで褒めてくれることはないかもしれません。
(彼女は韓国に住んでいたからこそ、韓国の嫌な面が見えてしまったのかもしれません。)
しかし単なるステレオタイプな日本賛美ではなく、日本人が(実は)オープンだということも理解した上で褒めてくれていることは嬉しかったです。
ちなみに冒頭で登場したイギリス人男性。
まったく話に絡んできていませんが、どうもこの女性を狙っていたのか、彼女が日本愛を興奮気味に語りだすと携帯を見始めてしまいました。
彼女が止まらないので観念したのか、途中、神風の話を振ってきたりもしたのですが、結局は
「オレ、帰るよ」
となってしまい、この場は解散となりました。
最後になりましたが、もしこの記事を読んで気分を悪くされた韓国人や中国人の方がいたらごめんなさいね。
一応、公の目に触れる記事として公平に書いたつもりです。
この記事を読める中韓の方々は国際人だと思いますから、これを機に自国の教育を振り返ってみてください。
日本の教科書にクレームをつけている場合なのでしょうか・・・。
奇しくも昨日、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄が凍結されました。
韓国国民の半数以上がGSOMIAの破棄を支持していたそうです。
いつまで政府の反日政策に目くらましされているのでしょうか。
アメリカ人女性の言葉「憎悪は何も良い未来を生まない」、これをよく考えてみてください。
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