Small Claim前の準備 Small Claim③

receipt ロンドン基本生活

を読んでSmall Claim申請を決めた方。

Small Claimを申請する前にいくつか準備しておくことがあります。

 
 
 
まず相手と問題解決を図ることなく突然Small Claimを申請することはできません。

そのため

「問題解決しようと努力しました」

いうことを証明するため、Small Claimを申請する前に「Letter Before Action」という警告レターを相手に送ります。

私が送ったものは下の写真と似た感じのレターです。

出典:people clerk

「small claim Letter before action sample」というようなキーワードで検索すると、多くのサンプルレターが出てくるので参考にしてみてください。

どのような形態のレターであっても、以下の事項は入れておきましょう。

あなたの名前・住所
 ※私は相手が攻撃的だったので現住所を知られたくなく、警告レターには現住所を記さず
  Eメールアドレスのみ記載しました。
  しかしSmall Claimのオンライン申請後、現住所を相手側には隠してもらおうと裁判所に
  問い合わせたのですが、Small Claimでは現住所や電話番号は隠すことができないと
  言われてしまいました。
  =住所は後からバレるので書いておいてもいいかもしれません。
  もし知られたくない場合は、私書箱などを利用してもいいと思います。

・何が起こったかの要約
 ※私はサンプルレターも参考にしましたが、最寄りのCitizen Advice Bureauでもレターを
  チェックしてもらいました。
  Citizen Advice Bureauはどの町にもある市民相談窓口です。
  何度か頼ってみたことはあるものの、正直待ち時間ばかり長くてあまり役には立ちませんでしたが
  Letter Before Actionの文章チェックくらいは大丈夫だと思います。
  私は当時住んでいた家の近くにあった図書館にCitizen Advice Bureauも併設されていたので
  直接足を運びました。
  直接訪ねてもOKなのは週に1回だったりするので、まずはサイトで最寄りのCitizen Advice Bureau
  のホームページを確認しましょう。
  電話はかなり待たされても繋がらなかったりすることもあります。 

・何を相手にしてほしいのか
  家でどこか修理しなくてはいけない箇所がある場合など

・いくら要求するのか

・返信の期限(通常は14日以内です)

・もし返信がない場合は訴訟を起こす旨

 
 
 
上記の内容をレターに盛り込んだうえ、配達証明(Proof of Post)付きの配送で投函します。

イギリスの配達はかなりずさんです。

少々お値段が高くなっても「Tracked(追跡)」「Signature(受け取り署名)」があるもので送ってください。

私は「Signed for(受け取り署名、signatureと同じ)」があれば大丈夫だろうとTrackedなしで送ってしまったところ、いつまで経っても相手の元に届かず。

どうなっているのか郵便局に問い合わせてみましたが「Tracked」が入っていないとレターがどこへ行ってしまったのかもわからないとのこと。

相手が不在で配達できなかったのか、配達に至る前にどこかで紛失してしまったのか、そういったことがSigned forだけではわからないらしいんです。

そのため結局、もう一度送らなくてはなりませんでした。

再送信には「Special Delivery Guaranteed by 1pm」という一番お高いものを使いましたが、「Tracked 24 with Signature」や「Tracked 48 with Signature」の方が少し安くておススメです。

24や48というのは24時間・48時間以内に配達するという意味なので、お急ぎでなければ48で構わないと思います。(もし48時間を選べないほど時間がないなら、絶対に最初のSpecial Delivery Guaranteedを選んでください!Tracked24も24時間以内の配達が”保証”されてるわけではありません。)

オンラインでも切手を購入することは可能ですが、投函は必ず郵便局へ行き「投函証明」をもらってください。

近くの郵便ポストで投函しただけでは「投函証明」にはなりません。

レシートのような簡単なものですが、投函証明をもらい保管しておいてください。

 
 
 
Letter Before Actionを送って、期限内に相手からの返信がない場合や相手が同意しない場合にはSmall Claimを申請することになります。

私の場合、支払期限が過ぎてすぐに警告レターを送ったところ、相手がビビって

「払う、払う」

と言ってきて新たな支払期限を設定したのですが、結局は延長した期限が来ても支払われず。

当時、色々と忙しかった + 新型コロナの発生などですっかり時間が経ってしまったので、私としては諦めたつもりだったのですが、パートナーからの励ましなどあってやはり申請することを決意。

何年も経ってしまいましたが改めて警告レターを送り、その警告レターを無視されたのでSmall Claim申請期限ぎりぎりの6年が経つ前に申請しました。

Small Claimを申請する前に証拠が揃っているか、確認しましょう。

・レターやレシート
  警告レターや郵便の際のレシート、家の補修などで支払ったレシート、不良品を購入した際の
  レシートなど
  また支払いを求めるEメールやテキストメッセージなども証拠になるのでスクリーンショットなり
  しっかり撮っておきましょう。

・写真
  不良品の場合、また家の補修がなされない場合の被害の様子など

・補修などにかかる見積書
  家の補修がまだなされていない場合には、見積書を添付して金額を請求します。

・証人からのレター
  家の壊れた個所を知る友人や、支払いを約束した時に同席していた人など、証人からのレターが
  あると有効です。
  私は支払いを約束されたときに同席していた友人がいるのですが、友人に迷惑を掛けるのが
  嫌だったのでレターはお願いしませんでした。
  ただ相手側の同席者に(走り書きではあるものの)書面を書いてもらっていたので、それは
  証拠として保管していました。

 
 
 
証拠が揃っていて、費用や時間を鑑みても申請する価値があって、警告レターなどを送っても問題解決できないならば。

Small Claimを申請しましょう!

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