友人と会った帰りの夜更けのバス。
二階の一番前に座っていたところ、日本語を話す男性二人組が階段を上がってきてバス二階の一番後ろへ座りました。
フロントガラスに反射して見える程度なのではっきりとはわからないけれど、若くはありません。
若くない日本人男性は得てしてスーツを着てる人が多いものの、この二人はカジュアルな服装。
そして日本人にしては珍しく大きな声で話していて、一番前の私の席まで一番後ろにいる二人が何を話しているのか聞こえてきました。
人気バラエティ番組のプロデューサーがどんな経歴でどれだけ優秀か、また番組の企画や有名芸人のラジオ番組などについて話しています。
…テレビマン?
ニュース番組系ならロンドンに駐在しているのもわかる気がしますが、この方たちはバラエティっぽい。
バラエティ班でも海外に駐在することなんてあるんでしょうか?
そんなことを考えていると、いつの間にか話題は変わっていました。
「休みの日は子どもと遊ばないといけないんス。死亡ですよ、死亡。」
「でもさ、子どもが大きくなった時のこと考えたことある?嫁と二人だよ、どうする?」
「いや~、考えられないですね、嫁と二人って。」
二人とも妻子持ちのよう。
バスが停車し、他のお客さんの乗り降りの音で二人の会話は聞こえなくなりました。
バスが発車して乗車客がみな席に着くと、次に聞こえてきたのはこんな会話でした。
「……で、風俗嬢だけだよな」
「この間、こっちに来て初めてベッドで(ガタガタッと音がして聞こえず)しましたよ。シャワー室に嬢が(ガタガタ、ゴトゴト)」
「基本、Sなんですけど好きな子にはSになれないんですよね」
「嫌われるのが怖いとか?笑」
もう一度言いましょう。
二階建てバスの一番前に座ってる私まで、一番後ろに座ってるこの方々の声が聞こえてきたんです。
まさか日本人が乗ってると思わずにこれだけの大声で話してるんでしょうか?
しかも「好きな子には~」なんて発言は、妻以外の女性との話ですわな。
…あー、サイテー。
ちなみに大声で性について話す日本人女性の話はこちら
でも実は、このテレビマンの言う「風俗嬢」という言葉に少し驚きました。
こちらでは日本でいうところの「風俗店」なんて聞いたことがないからです。
確かに売春宿というのはあるらしく、チャイナタウンにてそれらしき女性が雑居ビルの前に立っているのを見かけたこともあります。
しかし日本みたいにピ〇サロだとかソー〇なんて細かい違いのある風俗店の話は聞いたことがありません。
(一度、日本人女性で女王様をしているという方に会ったことはあるけれど…!!)
だから「風俗嬢」という言葉を聞いて、“えっ、ロンドンに風俗店なんてあるの?!”とそこに驚いてしまいました。
そして「売春婦と経験がある」という話は聞いたことがあるけど、日本みたいに定期的に風俗にお世話になっているという男の人の話はここではほとんど聞いたことがないんです。
既婚者だけでなく、独身でも。
女性を買う人ももちろんいるのだけれど、ここではそういう人ってダサく見えるんだと思います。
お金を払ってそういう場所に行く=お金を払わなきゃ出来ないかわいそうな奴、という感じ。
バーやクラブで泥酔してる子でさえも引っ掛けられない、とでも言いましょうか。
性経験のあまりない男の子が売春婦のお姉さんと経験してみたり、普段まったくモテない人がどうにもさみしくて買ったことがあるというのは聞いたことがあるけれど、ちょっと悶々とするから…で気軽に女性を買う一般人は聞いたことがありません。
日本のように猫も杓子も性風俗にアクセスできるという風潮は、ここにはないんです。
以前、友達とカフェにいた時に、友人の一人が昔習っていたという英語学校の教師に偶然出くわしたことがあります。
どうも私のことをチラチラ見ているなと思ったら、その教師は今は日本に住んでいると。
そして私が日本人だということを確認すると、メイドカフェからキャバクラ、おっ〇ブはたまたピン〇ロなどについて得意げに語りだしました…!!
私だけでなく、その話を聞いてるみんなが引いてるのにも気付かず、話は止まらない。
最後には私に連絡先を渡してきました…。
きーーーも!!!!
風俗関係の話を得意げにしてるやつと誰が連絡取りたいと思うわけ?!
多分こいつは日本に住んでいる中で、日本人女性ならこういった話をしても許されると思ってしまったんでしょう。
もー、本当に日本人の女の子はこういった外国人についていかないでほしいです。
日本に住んでいた・住んだことのある外国人は低身長・禿げのブサイクだったりしてもなぜか上から目線で日本人女性のことを語ったりします。(そうじゃない人ももちろんたくさんいますが!)
どうか、どうか、勘違い外国人を増やさないでください…!!
また外国人は性に奔放な人ばかりではありません。
イスラム教徒やヒンズー教徒だったら性に厳しいイメージでしょうか?
ノンノン、キリスト教徒だって婚前交渉は(一応)ご法度なんです!!
日本人からしたら驚きかもしれないけれど、それを信じて固く守っている人は結構います。
20代後半のキリスト教徒で純潔を守っている人に、何人も会ったことがあります。
だから軽々しくボディタッチしてくる輩を “外国人だから?”というイメージで許すのもいかんし、“外国人だから~♪”という考えで簡単に寝るのもやめていただきたい。
私がいたころと日本は少し変わったんでしょうか?
テレビで見てる限りは変わったようには思えません。
芸人がテレビで当たり前のように風俗の話をする。
だから一般の人も男は行くのが当たり前みたいな感覚になってる気がします。
でも有名人は一般人と「そういったこと」をしてトラブルになるのを避けるために風俗に行く、という理由があるのを忘れちゃいけません。
日本人男性でもそういったところに全く行かない人がいることも知ってはいますが、キャバクラなんかも含めたら行く人の方が多数かと思います。
「男同士のつきあい」
「飲み会の締め」
それが”よくある話”なのはどうなんでしょう。。。
先日、日本にいる男友達Aから引っ越しの連絡がありました。
ちょうどAの地元にあるハプニングバーが摘発されたとニュースで見たところでした。
その話を伝えると、共通の知人Bがそのお店に何回か行ったらしいよ、とAが言いました。
あれ、Bは独身なの?とAに尋ねると、Bは二児の父親とのこと。
……二児の幼な子が家で待ってるのに、なんで地元のハプニングバーへ???
なんだかなー。
Aの引っ越しは最初の半年が単身赴任で、追って妻と3歳の娘がやってくるとのことでした。
娘の写真もついでに送ってきたりして。
3歳といえばかわいい盛り。
冗談のつもりで
「単身の時にハプニングバー行かないように!(笑)」
と送ったら。
「自らハプニングしなけりゃ許されると思ってるんだけど…甘いかな?」
と。
いやいやいやいやいや!!!!
かーーーーーーーーーーーーーーーなり引きました。
娘を愛しく思うのとそっちは別物!?
自らハプニングしなきゃ、って、じゃあ何のために行きたいの?!
見るため?見てひとりで興奮すんの?
こいつ、きんもちわるーーーーー!!
単身生活が長くなってきてさみしくてつい…なんて話は聞いたりもするけれど、この友人、まだ赴任前。
妻子と離れる前から遊ぶ気満々。
一応、
「自らはハプニングしてないと言えば許してくれる奥さんなの?」
と返したけれど、返信はありませんでした。汗
日本にはそういったお店があるおかげで性犯罪も抑えられているんだと思います。
だけど本来はパートナーもいないし頑張ってもパートナーどころか一夜の酔った過ちすら起こらない、どうしようもない人たちが行く場所なんじゃないでしょうか。
少子化の理由は保育所の不足だとか経済的不安だけじゃなく、これも大きな一因だと思います。
性風俗へ行くハードルがあまりに低いから、仕事を頑張ったり外見を磨いたりしてパートナーを得ようと努力するよりも、お金で性欲を解決。
結婚相手とは飽きちゃってレスだから、お金払って他で性欲発散。
性風俗へ行くことがあまりに一般化しすぎてしまって、女性たちもそういった男性に寛容になってしまっている気がします。
風俗へいくことが社会的にあまり大声で言えるようなことじゃなければ、女の子を捕まえようと必死になるし、パートナーとのレス解消ももっと積極的に取り組むかもしれません。
様々なニーズに対応する日本のサービスは素晴らしいけれど、性風俗に関してはもう少し不便になってもいいんじゃないかな、と私は思います。
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