ヨガは危ない

希海のぼやき雑記

ヨガは危ない、なんて言うと誤解されそうですが、私はヨガが好きです。 
 

 

日本にいたころ、ヨガのレッスンを受けていたこともあります。

こちらに来て何年も経ち、ずっと運動をしてこなかった私が久しぶりにヨガのクラスを受けると、以前のヨガレッスンではまったくかかなかった汗をかくようになっていてビックリ。

その後、近所にスタジオがあったので、熱気のこもったドームの中で行うホットヨガに通ったこともあります。

今もヨガアプリがスマホには入っている…はず?! 
 
 

これを書くと広告のようで嫌なのですが、ホットヨガの元祖といわれる、ビクラムヨガというのをご存じでしょうか?

最近、Netflixで「ビクラムの正体:ヨガ、教祖、プレデター(英題:BIKRAM)」というドキュメンタリーを観ました。

知人の日本人女性でビクラムをやってる方が数名いたので名前は知っていましたが、ビクラムというのが熱い室内でやるヨガというのを広めた人物の名前だということは、このドキュメンタリーを観て初めて知りました。

(しかし「ビクラムヨガ」という名称は、このとんでもない男が編み出したヨガの方法ではないのに…とヨガ関係者の怒りを買っているそう。) 
 
 
 

Netflixの動画タイトルを見ただけで内容はある程度想像できると思いますが、このビクラムっていうのが悪い奴!

見た目も気持ち悪いけど、やったことも気持ち悪い!!

ここからは若干ネタバレします。

ネタバレが嫌な方はここでとどまってほしいですが…読むのをやめる前に1つだけ知っておいてほしい。

これからは「ビクラム」という名前は使わず「ホットヨガ」と呼んでほしい。

日本語で「ビクラム」を検索しても、こいつの悪行は一切出てこないこと(wikipediaには記載がありました)に若干不安を抱いております。

もし気になるようでしたらNetflixでそのドキュメントを観ていただくなり、wikipediaを読んでいただくなり、この記事の続きを読んでくださっても結構です。

特に女性には何があったのか、知ってほしいです。 

 

 
 

ではでは、ちょいネタバレいきますよ~。

 
 
 
 
 
 








 
 
 

ビクラムヨガの講師養成講座では9週間ホテルに滞在して外出は禁止。

ムンムンに熱気のこもる室内で、着用するのは水着のみ。

ある元受講者は「とても性的な雰囲気がたちこめていて、5週目はセックスの週と呼ばれた」と語っていた。

そしてこのとんでもない男・ビクラムは自分の力を使って受講者に性的関係を迫る。

こいつの推薦がなければビクラムヨガの講師になれない、生計を立てられない。

そんな人たちの弱みを握って性的関係を迫るだけでなく、性的暴行、強姦をもしたらしい。

妻子もいるというのに。

あー…。気持ち悪い。

アメリカでは逮捕状の出ている逃亡者ですが、いまだに講師養成講座を各国で開きお金を得ているようです。 
 
 
 

私の勝手なイメージですが、こいつのドキュメンタリーを観て思い出した人物が。

モナコに住んで「シュッシュッ」という歩き方を教えてる日本人。

あの人も講師養成講座なんかで莫大なお金を稼いでるんじゃありませんでしたっけ…?

しかもセクハラの噂も聞いたことあるような。

単なる歩き方講座でもこうなるんだったら、ヨガなんてスピリチュアルなものはもっと教祖扱いされるでしょうね。

 
 
 

実は一度、危ないヨガの会に参加してしまったことがあります。

ロンドンに来てから全く運動をしていなくて、危機を感じていた頃に目にしたこんな広告。

「無料ヨガクラス」

確かCovent GardenかLeicester Square辺りの会場だったと思います。

広告というか、友達・コミュニティーメンバーを募るサイトに載っていたので、ヨガ好きな人たちが自主的に活動するグループのようなものだと思いました。 

無料なら試してみてもいっか!と予約しましたが、1点気になることがありました。

「このヨガは座って行うので、ヨガマットやヨガユニフォームはいりません」

あらら。

運動したくて予約したのに…ヨガって座ってできるもんなの?

気になったけれど、まぁまぁ。

なんてったってタダだし。

とりあえず参加してしました。 



この記事の流れからすれば…察しの言い方はお気付きかもしれません。

いやいや、性的暴行なんかはありませんでしたよ!汗

でもウルトラスーパー胡散臭かった~~~~~!! 

 

会場の椅子に座って、まずはそのヨガグループの創始者だかのインド人女性のビデオを

30分ほど観させられました。

その時点で自分の犯した過ちに気付く私。

普通、教祖は人々が感心するような発言やふるまいがあるはずなのに、その「教祖」は正直知性のあまり感じられない女性で容姿もひどく、ひどいインドなまりの英語で人を罵倒しているシーンなどもありました。

観るのが耐えがたい、地獄の30分。 

その後チャクラについての講義。

教祖の動画で不快感MAXでしたが、この講義があることによって少しヨガへの興味を取り戻す私。

しかしお待ちかねの座ヨガはしょぼかった…。

座ってヨガなんて、制限がありすぎる。

ストレッチする感覚もあまり感じられない。

本番の座ヨガは15~20分程度で終わってしまい、その後は「隣の人とハグしましょう」なんて流れで、隣人愛・人類愛・世界平和的な、ちょっと怪しい方向へ。

そして気付いたのですが、どうやらほとんどの参加者たちはリピーター。

最後にはなんか冊子をもらって、翌週も来るようにとリピーターという名の信者たちに念を押され、帰りました。 

 

怪しすぎるよ~~~~と思い、家でググってみると。

フランスでカルト(新興宗教)扱いされている集団でした。

やっぱりね!!

それ以来、無料ヨガは怖くて行けません。

タダより高いもんはない、ってこの事ですよね。

 
 
 

ヨガや瞑想などは自分の心が弱っているときに傾きやすいものだったりします。

カルト的な新興宗教だけでなく、伝統的な宗教―キリスト教やイスラム教―もロンドンでは心の弱っているときに入り込もうとしてきます。

日本では新興宗教は恐れられている気がありますが、私にとっては新興宗教も伝統的宗教も同じ。

宗教は結局はコミュニティ。

宗教を通じて属するコミュニティのメンバーに、困ったことがあったら助けてもらう。

逆もまた然り。

誰かが困っていたら、助けてあげる。

それで絆が深まっていく。

彼らは親切のつもりで言ってくれることもわかっているけれど、本当に困る。

逆に新興宗教の人はグイグイいくと嫌がられることを理解している気がする(そのため、最初は身分を隠して近づいて来たりする)けれど、伝統的宗教の人はその人数も多く歴史も長いせいか、グイグイが止まらない人も多い気がする。 

 
 
 

今回はヨガの記事なので宗教についてはまたの機会に書くとしますが、ヨガも危ない。

異国(イギリス)に住んでいる外国人(日本人)なんて孤独を感じることも多々あるし、そんな時に

「ほ~ら、うちのコミュニティ、楽しいよ~~うふふ~~(背景はお花畑)」

なんて誘われたら、ふらふらと行ってしまう人もいるかもしれません。

 
 
 

あなたが幸せならそれが一番です。

コミュニティに属して安心できる仲間といられるなら、私は何も言いません。

だけど、搾取されたり性的被害を受けたりするようなことには、どうかなりませんよう。

コメント

  1. syu より:

    丁度このドキュメンタリーを見たばかりです。
    本当に気持ち悪い映画でした。
    こんなおっさんにヨガ習って、満足するの?
    自分はこのおっさんを見た瞬間に回れ右で帰ります。

    きっともっと性的被害はあったと思うけれど、恥ずかしくて被害を告発できない女性や
    ヨギーに好かれた自分に酔ってしまった女性も居たのではないでしょうか。

    最後、このおっさんがまだ養成講座を開いている、そして彼を受け入れる人達がいるという事に
    恐怖を感じながら見終わりました。

    ヨガは清潔感のある女性に教わりたいなと思います。

    • Londoner Nozomi より:

      コメントありがとうございます!

      本当に気持ち悪いですよね、特にあのスピードの水着…!!

      >好かれた自分に酔ってしまった女性も居たのでは
      こういったコミュニティではありそうですね。
      でもあんなおっさんに好かれても~~~!!
      目を覚まして~~~!!

      ヨガに特化した場所ではなく、ジムなんかでやっているヨガが一番安全かもしれません。